【看護協会退会】メリット・デメリットと退会理由5選

節約

看護協会を退会しようと考えているのだけれど、メリットとデメリットが知りたいわ。誰か教えて!

このような疑問にお答えします。

看護協会への加入は任意です。看護師になると看護協会に入会する職場風土があります。特に大規模から中規模の病院では、入職時に入会手続きをすることもあります。

私は大学病院に入職して5年は多くの研修に参加したり、経験したりできて良いと思いました。ですが、ある程度学習を重ね、自分の職歴やステージ、人生設計(ライフプラン)を考えた時に、あまり看護協会の研修を活用しなくなりました。そこで入会しているメリットを最大に活かせるのか?と疑問を感じ始め、看護協会継続について考えるようになりました。

本記事では、看護協会の退会するメリットとデメリットと退会理由について、看護協会をサブスクリプションとして捉えた場合どう考えるかをまとめた内容になります。

記事をオススメしたい人
  • 看護協会退会のメリット・デメリットを比較したい人
  • 看護協会を退会したいと考えている人
  • 協会退会後の学習方法を知りたい人

それでは本文に進んでいきましょう。

看護協会を退会する理由5選

【結論】私は看護協会を退会しました。

その理由は次のとおりです。

私が退会した理由5選
  • 理由①:メリットを最大限活かせなくなった
  • 理由②:研修内容に魅力を感じなくなった
  • 理由③:メルカリなどで参考資料をリセールできる
  • 理由④:YouTubeの充実により聴きながら勉強できる環境になった
  • 理由⑤:ZOOM開催なのに会費の減額がない

細かい部分ではまだありますがこれくらいにしておきます。

具体的な退会方法は本記事の最後にリンクを貼っています。参考にしてください。

看護協会【退会のデメリット】8選

看護協会を退会するとどのようなデメリットがあるのか見直しておきます。これは、逆を言うと看護協会入会中のサービスやメリットを見直すことになります。

つまり、会員へのサービスが受けられなくなるのは、どう言うことかを見直していくことになります。

看護協会入会すると以下のようなサービスがあります。

看護協会会員へのサービス
  • サービス①:看護専門図書館を利用できる
  • サービス②:研修が半額または減額して受けられる
  • サービス③:賠償保険に加入し万が一に備えられる
  • サービス④:協会ニュースが定期的に届く
  • サービス⑤:キャリナースの活用で論文閲覧や研修受講履歴確認ができる
  • サービス⑥:看護師のオリンピック「ICN国際大会」に参加できる(研究発表会)
  • サービス⑦:会員価格で研修室やホールを利用できる
  • サービス⑧:各都道府県別の特典がある

各都道府県別特典についてはお勤めの施設が所属する協会でご確認ください。看護協会費の入会及び継続費用に大きな影響を与えている可能性もあります。

専門図書館や研修費用の減額、賠償保険の加入など魅力的に感じる項目もあります。「勉強するのが好き」や「新しいことを知るのが好き」、「医療現場での不安を減らしたい」と思う看護師さんには向いているでしょう。

退会すると8つのサービスは受けられなくなると受け取ってください。

え!?けっこう大事そうなサービスが受けられなくなるんですね。

今は退会をやめておこうかしら。

確かに無くなると不安に感じるサービスもあるよね

退会は焦らなくて大丈夫!なりたい看護師像を考えて決めましょう!

サービスの代わりになるものも載せてるから参考にしてね。

サービスがなくなるのも不安と思う方もいるでしょう。看護協会からの退会は、看護師としてどのように働きたいか、どのようになりたいかを考え、自分のライフプランを深く掘り下げながら考えていきましょう。

次はサービスの代わりになるものは無いか探しましたので参考にしてください。

看護協会の【サービス】価値を見直し代替案

看護協会を退会すると受けられなくなるサービスについて把握したうえで、退会か継続かを選んでいきましょう。

ここでは、私がそれぞれのサービスに対する価値感と退会しても大丈夫だと感じた代替案について紹介していきます。

サービス①:看護専門図書館の利用価値と代替案

専門図書館の利用価値について、結論から言うと「価値を感じない」が私の考えです。

地域によって、専門図書館が無い場所もあり、会員なのに利用できない方もいます。また、自宅や職場から専門図書館が遠く、そこまで行くのが大変なことや移動時間がもったい無いと考える方もいるでしょう。

利用できない人もいると言う点や時間効率を考慮して、専門図書館の利用は私には価値を感じませんでした。

代替案:SNS・フリマアプリ

参考書はインターネットで書籍を購入したり、メルカリやラクマなどのフリーマーケットなどで売買することでコストを抑えられます。また、YouTubeなどの動画配信やPodCastなどのラジオアプリを活用することで、低額かつ効率的に学習できるのでオススメです。

サービス②:研修費用の半額または減額の価値と代替案

研修費用が半額や減額されるサービス価値について、ズバリ「価値が希薄」と感じます。

、一般価格10,500円の研修が会員価格5,000円程度まで割引があったり、一般価格2000円の研修では無料になる場合もあります。感染症拡大に伴いオンライン開催が主流になり、会場を使わないことも増えてきました。会場へ行く手間は減りましたが、会場を使わないので10,000円の研修であれば3,000円程度でも良いのでは無いかと感じてしまいます。

また「受けたい研修が無い」「研修の申し込み期限に間に合わない」などという場合には、その年は研修を受けないこともあります。そうすると会員としてのメリットは受けられないことになります。加えて、キャリアを重ねると徐々に受けたいものが無くなっていくのも事実です。受けない場合があったり、受けたいと感じるものが無くなるので「価値が希薄」に感じてしまいます。

病院や施設によっては、月1回まで研修参加は出張扱いとなり、研修参加レポートの提出を求められる場合もあります。2回目以降は有給または休みをとって参加となるようですね。(出張のため報告を兼ねたレポート提出は必要なので、これについては仕事として必要性を感じます。)

代替案:SNS・企業のオンライン研修の活用

まずはSNSや動画などの無料提供されているところから調べて、さらに深掘りしたい内容はオンライン研修をしている企業の活用がオススメです。

病院や施設によっては学研e-ラーニングを活用しているところもあるのでは無いでしょうか。もし学研を扱っていたらラッキーなので活用しましょう。(学研e-leaningは個人契約できませんのでご注意ください)

エムハンク主催のスキルアップ看護セミナーは1受講ずつの支払いで会員費用なく、受けられます。また1ポイント1円でポイント還元があるオンラインセミナーも用意されています。

メディカ出版はオンラインセミナーを1受講3,000円程度から受けられることに加えて、専門領域の「BRAIN NURSING」や「HEART NURSING」などの専門誌や雑誌を年間購読することもできます。専門性を高めていきたい方にオススメです。

メディカ出版からはFitNs.(フィットナース)という専門誌の内容をスマホですぐに調べられるアプリもあります。月がく980円で登録できますので、スマホで調べても疲れないという方にオススメです。

サービス③:賠償保険の加入の利用価値と代替案

結論「勤務先によっては全く必要なし」です。

10年以上看護師を経験し、数々のインシデントを起こしてきました。ですが、この保険にお世話になったことはありません。そして、今はクリニックで勤めているということもあり、全く必要性を感じません。

施設によっては、貴重品は持ち込まない、医療者が管理しないというルールを設けている場合もあります。すでに守られている環境であれば、それほど重宝する制度では無くなります。

医療機器も経年劣化で故障することもあるため、MRIに酸素ボンベを持ち込んだりしない限り、お世話になる機会はないでしょう。

また、インシデントの原因は「確認不足がほとんど」なので、忙しい中でも確認作業をしっかりと行えば、インシデントを未然に防ぐことができます。

代替案;民間保険の活用

何が起こるかわからないので不安という方で、損害賠償保険に入っておきたい、続けたいと考えている方にはWillnextなどの民間保険がオススメです。

サービス④:協会ニュースの価値と代替案

看護業務に支障はないので「不要」です。

ただし、看護協会の動向を知りたい方や年間の収支を確認したい方には良いでしょう。繰り返しになりますが、無くても日々の看護業務に支障はありません。

代替案:SNSでフォロー

看護協会のFace bookはコチラです。instagramはハッシュタグで看護協会、地域名などを入れて検索かけてみてください。配信されていることもあります。

サービス⑤:キャリナースの価値と代替案

キャリナースでは論文閲覧や研修の履歴の確認ができるのが魅了です。ですが、論文は「医中誌」や「PubMed」で検索できることもあり、あまり必要性を感じません。研修履歴は自分でメモしておけば良いので、「不要」と判断しました。

ICN国際大会の価値を代替案

結論は「臨床で忙しく働くナースにとって価値を感じない」が個人的な見解です。

実はメリットを調べて初めて知りました。日頃から自身のスキルアップや教育、係、研究などを行っているので、世界に目を向けるというのはあまり現実味がありません。「こういう活動もあるんだなー」程度にしか感じませんでした。

代替案:知りたい人が知りたい時に調べる

代替案は特にありません。知りたい人が知りたいときに調べるので十分かと思います。

研修室・ホールの利用の価値と代替案

感染症に敏感な職種であり、新型感染症などを目の前に「利用価値が無くなった」と言って良いでしょう。これに関しては代替案は特にありません。

都道府県別の特典

特典を得られた経験はありません。これが看護業務や看護職に大きな影響は無いので、無くても問題しです。

看護協会費と都道府県別費用ランキング

看護協会のサービスが受けられるのも費用を支払っているからですよね。しかし、その費用に対してサービスに価値を感じなければ、高いと感じてしまいます。では、私たち看護師は協会にどれくらい支払ってサービスを受けているのでしょう。

ここでは、看護協会費の費用の構成と都道府県別ごとの年会費とその差をランキング形式で紹介していきます。

看護協会費の構成

看護協会費の構成は次の通りです。

看護協会費の構成について

年会費5,000円 + 都道府県ごとの年会費&入会金

看護協会費用ー都道府県ランキングー

実は、看護協会費は各都道府県で違います。地域ごとの費用について見ていきましょう。

都道府県別看護協会費の平均コスト

47都道府県にある看護協会費の平均コストは次の通りです。

各種項目各種費用の平均
新規登録費用34,000円
入会費13,500円
年会費6,900円
運営資金8,800円

次に新規登録費用合計と年会費の各都道府県トップ5について載せていきます。

新規登録費用合計額トップ5

新規登録費用の高額・低額トップ5です。

順位高額トップ5低額トップ5
1位福島県:81,000円愛知県:10,000円
2位香川県:71,000円山形県:14,000円
3位鳥取県:65,000円大分県:16,000円
4位宮崎県:63,500円北海道:16,500円
5位長野県:61,000円滋賀県:17,000円

最高額島根県の81,000円

最低額愛知県の10,000円

差額:71,000円

地域によってこんなにも差があると、家計に大きく影響してしまいます。引っ越しなどで転職をご検討の場合、今お勤めの病院の看護協会費と転職先の都道府県の看護協会費を調べ、比較する必要がありますので、記憶に留めておきましょう。

年会費トップ5

年会費は毎年かかるコストです。毎年、これだけのお金を看護協会にしはっているという指標になります。つまりは、支払いとサービスがマッチしているか考えさせられる大切な指標になります。しっかり確認しておきましょう。

都道府県別年会費の高額・低額トップ5です。

順位高額トップ5低額トップ5
1位島根県:11,000円山梨県:3,000円
2位下記の府県:10,000円
高知県・和歌山県・広島県
大阪府・岩手県・徳島県
鳥取県・山口県
下記の都県:5,000円
東京都・茨城県・静岡県
三重県・福岡県
3位奈良県・長崎県:9,500円群馬県:5,500円
4位福井県:9,000円下記の府県:6,000円
京都府・香川県・長野県
新潟県・千葉県・福島県
神奈川県・秋田県・埼玉県
富山県・石川県
5位宮崎県:8,500円下記の県:7,000円
愛媛県・滋賀県・鹿児島県
青森県・岐阜県・岡山県

最高額島根県の11,000円

最低額山梨県の3,000円

差額:8,000円

島根金は新規入会費と年会費がどちらも高額No.1なので、島根の看護協会加入者の負担は相当大きいものになっているのでしょう。

まとめ:退会は今の自分に合わせて考える

私は今クリニックに勤めており、現職場で協会に入会している人はゼロです。退会を検討されている方は、ご自身の学習状況やなりたい看護師像、今の部署で必要な知識・スキルの獲得、ライフプランなどを考えたうえで、継続か退会かを選択するようにしましょう。

都道府県別の費用の差もあります。会費が高くて生活に支障が出る!という場合は、迷わず退会しましょう。生活が苦しくなっているのに続ける理由は分かりません。

専門性を高めたい場合やスキルアップしたい場合など、紹介した代替案でも十分成長できます。ぜひご活用ください。

私は大学病院に勤めていた時に退会しましたが、師長や所属上長に提出する書類はないため、特に何も言われませんでした。

この記事は個人の感想です。また、看護協会加入者や運営者を否定するものではありません。私は時代や個人に合った選択を推奨しています。ベネフィットを感じさせられるコンテンツや配信があれば、再加入を期待したいと思います。

退会方法の手続き方法を知りたい方はこちらです。

ご覧くださりありがとうございました。

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