みなさんこんにちは。節約しながらフィリピン移住を計画中のじゅんここです。
今回はAB証券開設後、フルスクリーンモードでBollinger Bands(ボリンジャーバンド)のカスタマイズについて勉強をかねて記載していきます。
それでは早速、Bollinger Bandsの設定方法と活用方法を一緒に学んでいきましょう!
Bollinger Bands(ボリンジャーバンド)とは
Bollinger Bands(ボリンジャーバンド;略してボリバン)とは、アメリカの投資家「ジョン・ボリンジャー氏」が開発したテクニカル指標です。
バンドの幅の変化や移動平均線の傾き、ローソク足とバンドの位置関係などから、パッと見でわかりやすく分析ができるので、使いやすく初心者から上級者まで幅広く好まれているツールです。
AB証券のBollinger Bandsを設定すると下の雲のような線が出てきます。
なぜBollinger Bandsを設定するのか?
設定する理由は、σ(シグマ)と言う標準偏差と確率を武器に、他人に頼ることのない賢いトレードをしてほしいからです。
チャートが標準偏差(σシグマ)の内側に収まる確率は下記のようになると言われています。
- ±1σに収まる確率:68.26%
- ±2σに収まる確率:95.44%
- ±3σに収まる確率:99.74%
計算式も知りたいとマニアックな方、下記を参考にしてください。
標準偏差の計算式
標準偏差=√(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))
Bollinger Bandsの計算式
±1σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3
確率を武器に賢いフィリピン株トレードをしていきましょう。
次に設定方法に移ります。
Bollinger Bandsの表示方法
AB証券でのBollinger Bandsの表示方法を解説していきます。パソコンでの操作方法になります。
リアルタイムチャートを開く
AB証券ログインして、リアルタイムチャートを開きます。
「チャート」タブの上にカーソルを合わせると静止チャート・リアルタイムチャートを選択できるようになります。リアルタイムチャートをクリックしましょう。
フルスクリーンモードを開く
リアルタイムチャートを開いたら、フルスクリーンモードを開きましょう。
クリックすると、チャートがフルスクリーンで表示されましたか?下のように写っていると思います。
フルスクリーンモードで展開すると、リアルタイムチャートの銘柄を変更していなければ、PSEiで開かれます。
Indicatorsを開く
Indicatorsと表示されているところをクリックしましょう。
indicatorsをクリックすると、いろいろな文字が並んでスクロールできるようになっています。
その中からBollinger Bandsを探していきます。
アルファベット順になっているので、すぐに見つかるかと思いますが、検索窓に「Bollinger Bands」と打つと早いです(コピペしましょう)
見つかったらクリックします。
これでBollinger Bands表示完了
Bollinger Bandsを選択するとフルスクリーンモードが下記のようになったと思います。
なんだか雲のような枠が出てきました。
これがAB証券のBollinger Bandsです。表示ができましたので、次に設定です。
Bollinger Bandsの内容設定
内容を設定するには、銘柄が書いてあるチャートの左上の中から、BB(20,2)を探して操作します。
文字の横の歯車マークをクリックします。
歯車マークをクリックすると、画面中央に下記表示がされます。この設定を変更することで、Bollinger Bandsの表示は変更されます。
- Length:移動平均線の期間を設定できます。初期値は20設定です
- Mult:標準偏差を表していて、初期値は2です。標準偏差はσ(シグマ)と言われています。(標準偏差は平均との差のことです)
正しい設定方法は?
結論から言うと「正しい設定方法はトレードの仕方次第」です。
デイトレードやポジショントレード等で設定方法が違います。
フィリピン株のみならず、株投資のトレード方法はご覧のみなさんの方針(余剰資金、家族構成、目標など)次第です。
大手企業の株をメインでいくのか、中小企業の株を細かく売買していくのか、何を目的・目標にするかによってトレード方法は違ってきます。
ここでのトレード方法は、勉強の一環としてご活用いただき、お一人おひとりの方針に合った設定をお試しいただければ幸いです。
スキャルピングトレードでのおすすめ設定
Length:9〜10
スキャルピングトレードとは、数秒から数分程度の極端に短い時間に、何度も売買を繰り返して利益を積み重ねるトレード手法です。IPOの取引に使うことが多いですね。
デイトレードでのおすすめ設定
Length:9〜10
デイトレードとは、その日に買った銘柄をその日のうちに売る、または売りから入ってその日のうちに買い戻しをして、ポジションを翌日に持ち越さない投資手法になります。
スイングトレードでのおすすめ設定
Length:20〜21
スイングトレードとは、2〜3日から数週間で取引を終える短期売買のことです。
ポジショントレードでのおすすめ設定
Length:50、75
ポジショントレードとは、ある一定の期間で金融資産のポジションを保有して、収益を上げることを目的とした取引のことをいいます。 デイトレードのように短期的な値動きを追うのではなく、数週間、数か月または数年単位の期間でポジションを保有することがポイントになります。
Bollinger Bandsを活用したトレード方法
ここでBollinger Bandsを活用したいろいろなトレード方法をご紹介します。
スクイーズ&エクスパンション
- スクイーズ:ボリンジャーバンドが狭まった状態
- エクスパンション:ボリンジャーバンドが広がっていく状態
スクイーズとエクスパンションは下記のような状態のことを言います。
スクイーズが始まったと思ったら、エクスパンションに備えていつでも投資できるよう準備しておきましょう。
スクイーズで力を溜めているイメージになりますので、エクスパンションが始まると同時に順張り(上昇局面では買い、下降局面では売りのポジションを取ること)を試してみましょう。
バンドウォーク
バンドウォークとは、Bollinger Bandsのサポートライン(支持線や抵抗線)のバンドに沿ってレートが動いていく状態をさします。
Bollinger Bandsの幅の広がり(エクスパンジョン)が、+2σに到達したら買いエントリー(-2σに到達したら売りエントリー)を行います。
赤い線は単純移動平均線20日で設定し、青い線は移動平均線5日で設定しています。
移動平均線を意識してトレードしてみましょう。
逆張り手法
逆張り手法は、Bollinger Bands内に収まる確率を利用して、バンドに到達したところを狙う手法です。
Bollinger Bandsで逆張りを狙うときは、ボックス相場(レンジ相場)で、Bandsがほぼ平行に推移していることが理想です。
ボックス相場(レンジ相場)とは、為替相場が一定の幅で上下動を繰り返し、横ばいになっている相場です。形がボックス(箱)に似ていることから、ボックス相場と呼ばれるようになったそうです。
ボックス相場とは
逆張り手法の例
ボックス相場での逆張りは小まめに稼いでいくのに有効な手段です。手法の一つとしてに覚えておくことをオススメします。
Bollinger Bandsと移動平均線の合わせ技
Bollinger Bandsと移動平均線を組み合わせて、トレンド相場の動きを察知して対応する手法です。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスを知っているとさらに強みが増します。こちらの記事に載っていますので、参考にしてください。
Bollinger Bandsの設定は【Length20・Mult1】にして、移動平均線は【Length5】とします。下のチャートのようなトレードができると利益確定(利確)、損切りを的確に行える可能性があります。
買いエントリー
【中心線上向き・移動平均線がBollinger Bandsの+σ1を上に抜いている】とき
売りエントリー
【中心線下向き、移動平均線がBollinger Bandsのーσ1を下抜けしている】とき
どちらのチャートでも、20日が長期線、5日を短期線とすると、それぞれ交差(クロス)しているのがわかるでしょうか?
合わせ技として、長期線と短期線のクロスと標準偏差のサポートラインを超えているかどうかを注意して追跡していきましょう。
まとめ
Bollinger Bandsを設定する意味は、チャートが高確率でBollinger Bands内側を移動する確率が高いことです。
- ±1σに収まる確率:68.26%
- ±2σに収まる確率:95.44%
- ±3σに収まる確率:99.74%
設定方法はindicatorsから、Bollinger Bandsを設定できましたね。歯車マークを押せば内容も変更をできました。
トレードに活用する4つのテクニックや手法として覚えておきたいのは
- スクイーズ&エクスパンション
- バンドウォーク
- 逆張り
- 移動平均線との合わせ技
これが絶対に勝てる設定というのはなく、設定内容はどのようなトレードをするか、どのポジションを取るか、皆さんの目標や資金などで変わってきます。皆さんの投資背景に合わせて試していただけたら幸いです。
繰り返しになりますが、確率はあくまで確率であり、勝率ではありません。色々な手法を試して、その場に合わせて柔軟な対応をオススメします。
MACDの設定もしたい方はこちらもおすすめです。
もちろんファンダメンタル分析はテクニカル分析に勝ることも忘れずトレードを楽しんでいきましょう。それでは引き続きフィリピン株をお楽しみください。
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